日本犬保存会について

発足の経緯

日本犬保存会は、明治から昭和初期にかけて、
外来犬との交配や伝染病の流行などで、日本固有の犬種の数が
激減してきたことに危機感を感じた有志、有識者などが 日本犬の保護を目的として、昭和3年に創設され、
昭和12年に文部省から社団法人の認可を受けました。
現在も、日本犬の保存に関するリーダーの役割を担っています。
平成23年には、国の公益法人制度改革により、内閣総理大臣から国内の
犬種団体で初の公益社団法人として認定されました。


日本犬保存会の役割

日本犬保存会は次の役割を果たしています。
(1)日本犬標準の決定
(2)日本犬の繁殖管理及び飼育に関する指導
(3)日本犬犬籍簿の整備及び日本犬血統書の発行
(4)日本犬に関連する各種の研究及び報告書の発行
(5)日本犬に関する展覧会、試験会、講習会等の開催及び関連諸団体の後援
(6)日本犬に関する審査員の任命
(7)日本犬の諸外国への紹介と普及
(8)防犯、狩猟、愛がん、その他一般使役に関する利用増進
(9)会誌その他の公報の発行
(10)その他この法人の目的を達成するため必要な事業

日本犬標準(スタンダード)

日本犬標準は、
「日本犬の特徴特質を基として将来作出されるべき日本犬の進路を示すもの」
として、日本犬保存会によって1934年に小型、中型、大型に区分して制定されました。
現在、日本犬を扱う諸外国の団体をはじめ、国内の団体のスタンダードは、
この日本犬標準がベースとなっています。

日本犬保存会が制定したスタンダードの概略を下にまとめてみます

■大きさの区分
小型犬・・・・柴犬
中型犬・・・・紀州犬、四国犬、甲斐犬、北海道犬の4犬種
大型犬・・・・秋田犬

■外観
体高と体長の比率は、100対110という、体長が体高より少し長い体型です。
メスはオスに比べてやや胴長のイメージです。

1.柴犬の体高
オスの標準体高は、39.5cm、メスは36.5cm
個体差の範囲は、およそ、オスは38cmから41cm。
メスは35cmから38cmの間です。

2.紀州犬、四国犬、甲斐犬、北海道犬の体高
オスの標準体高は52cm、メスは49cmです。
個体差の範囲は、およそ、オスは49cmから55cm。
メスは46cmから52cmの間です。
甲斐犬・北海道犬は、紀州犬・四国犬よりはやや小さ目(マイナス2cm程度)の体高さです。

3.秋田犬の体高
オスの標準体高は67cm、メスは61cmです。
個体差の範囲は、およそ、オスは64cmから70cm。
メスは58cmから64cmの間です。

■被毛
表毛は硬く、真っ直ぐではっきりとした色調で、
下毛は綿毛といわれて淡い色調で軟らかく密生した二重被毛(ダブルコート)です。
尾の毛はやや長く開立しています。
日本犬の毛色には、胡麻、赤、黒、虎、白の五毛色があります。
柴犬の理想的な毛色は、赤、胡麻、黒ですが、赤が多く80%強を占めています。
紀州犬は、白が圧倒的に多く、胡麻や赤等の有色犬がわずかにいます。
四国犬は、胡麻が多く、次に赤、わずかに黒がいます。