PRA(進行性網膜萎縮症)とは

PRA(進行性網膜萎縮症)とは、眼の網膜に異常をきたす遺伝性の眼疾患です。

その名のとおり、「進行性」ですので、発症すると症状が徐々に進んでいきます。
発症すると、徐々に網膜が委縮し、最終的には失明してしまう病気です。
初期症状として夜盲症(夜暗いところで目が見えない)がみられる場合が多く、その後
少しずつ昼間の明るい環境でも見えなくなり、白内障を併発したり、
失明に至ってしまうケースもある病気です。

遺伝性の疾患ですのが、ブリーダーが遺伝についての正しい知識もって交配すれば、
免れることができる疾患です。

遺伝形態:
 常染色体性単純劣性遺伝。
 ■両親犬の両方がPRAキャリア、又はPRAアフェクティッドの場合
 →生まれてくる子犬はPRAになります。

 ■両親犬がPRAクリアーの場合
 →生まれてくる子犬は100%クリアーです。


 ■両親犬がクリアー×キャリアの場合
 →生まれてくる子犬は50%がクリアー、キャリアの子が50%になります。

診断方法:
 ERG(網膜電位図)もしくは、検眼鏡を用います。

治療方法:
 現在のところありません。

繁殖に用いる犬および用いる予定の犬はすべて、毎年一度眼科専門の獣医師によって
眼検診をするべきで、その結果、眼に異常のない犬のみが繁殖に用いられるべきでです。
眼検診の結果が正常であっても、その親から生まれた仔犬がPRAである場合、
その親犬は「PRAキャリア」ということになります。繁殖を計画する際は、
キャリアの犬とキャリアの犬を交配するようなことにならないよう、慎重を期する必要があります。
キャリア同士の親犬から生まれる仔犬の50%がキャリアとなり、
25%がPRAを発症する(盲目となる)ことになります。
なお、眼科検診で可能なのは、診断時点において「正常か」「異常か」のみの判定で、
キャリアの判定はできません。